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都市伝説が眠る、ナゴヤの台所「柳橋」

[紀行・たび日記]  2014年5月21日

名古屋の地下鉄に、都市伝説の駅があるのをご存じですか?
1957年に開業した東山線には「名古屋~伏見」間に、「柳橋駅」の構想がありました。
しかしその計画は見送られ、60年経った現在では伝説として語られる存在となったのです。

ところが、リニア中央新幹線の開業(2027年予定)に伴う再開発の一環で、名古屋駅周辺のインフラ整備に国の支援が受けられる事になり、再び柳橋駅を設置する話が検討されています。

柳橋駅はどこにある?

「名古屋~伏見」間は約1.4km、柳橋駅はほぼその中間の名古屋駅から0.6km、伏見駅から0.8kmの場所に計画されていました。新聞等に掲載された図面によると、おおむね下記の位置になります。


地下鉄に乗ってみた

新聞情報によれば、柳橋駅のあたりは柱の形状や間隔が駅の仕様で作られていて、前後の線路部分とは明らかに異なる構造になっているのだとか。それなら、駅の予定地を目で見て確認できるのでは?と思い、地下鉄に乗って確かめることにしました。

伏見駅から名古屋駅に向かう先頭車両に乗りこみ、運転席の窓から進行方向が見える場所でスタンバイ。「名古屋~伏見」間は約3分、発車1分を超えたあたりから見えてくると予想していましたが……。トンネルは真っ暗で何も見えず、残念ながらそれらしい構造は確認できませんでした。

ただ鉄道ファンの間では、柳橋駅のあたりは構造の違いから(通常、線路の道床は砕石だが、駅部はコンクリートを採用)走行音も異なるため、柳橋駅の位置が分かるのだとか。興味のある方は、ぜひ乗車中に耳をすませてみてください。

駅の予定地に立つ

地下は失敗に終わったので、今度は地上から駅の出入口が計画されていた場所を見てみることに。駅は錦通と江川線が交差する「西柳町」交差点の西側で、南側の出入口付近にはエディオン跡地(2013年に移転済)、北側はコンビニや居酒屋が立ち並ぶ場所で、ここに駅がある光景にしばし思いをはせてみました。
南側の出入口付近

北側の出入口付近


柳橋といえば……

私が真っ先に思い浮かべるのは、名古屋の台所「柳橋中央市場」。

明治後期に始まった市場は現在300店が軒を連ね、民間市場としては全国最大級の規模を誇ります。柳橋駅はまさに市場の入口にあり、自然と私の足も市場の方へ。
この時は既に11時を回っていたため人影もまばらでしたが、8時~10時頃は買い物に訪れたお客さんでにぎわいます。

こちらは市場のなかでも中心的な「マルナカ食品センター」。

地元テレビ局が、早朝の市場から生中継することもしばしばで、市民にもよく知られた場所です。
鮮魚をはじめ、肉、野菜、のり、乾物、練物、総菜など、約50店の専門店が入っています。

●マルナカ食品センター
地図:http://yahoo.jp/5A_hsv
ホームページ:http://www.marunaka-center.co.jp/index.php(外部リンク)

市場グルメを堪能!

12時近くなると、今度は昼食を求めるサラリーマンの姿がちらほら。
私もランチのいただけるお店に向かいました。こちらの半年ほど前にオープンしたというお寿司屋さんは、新鮮なネタで手頃なランチが楽しめるとの評判です。


魅惑的なラインアップの「お昼の献立」から、私は「にぎり」¥940(税別)、同行者は「海鮮丼」¥1,500(税別)を注文。気になるお味の方ですが、さすがは市場の寿司店。魚のおいしさは格別で、とろけるような味わいでした!


箸袋にも、寿司店らしい粋な趣向が。表は魚拓風のイラスト、裏は魚の説明が書かれています。
(写真:上は「虹鱒」、下は「石鯛」)
市場グルメで至福のひとときを過ごし、客足の絶えない人気店を後にしました。

●寿司:柳橋きたろう
地図:http://yahoo.jp/d57NX6
ホームページ:http://www.tamasushi.co.jp/contents/hp0074/index00600000.html(外部リンク)

堀川まで足を伸ばす

腹ごなしに、周辺も少し散策することに。
先ほどの「西柳町」交差点から東へ、栄方面に200mほど歩くと堀川に差しかかり、錦通には「錦橋」が掛かっています。橋のたもとには、名前の由来を記された碑が立っていました。


この時、ちょうど堀川では「フラワーフェスティバル」が開催中で、錦橋から納屋橋にかけて、川沿いを花々が彩ります。
また、5/31(土)~6/1(日)には「堀川まつり」が開催される予定で、津島天王祭を起源とする「まきわら船」や、2010年に110年ぶりの復活を果たした「大山引き回し」を楽しむことができます。
●堀川フラワーフェスティバル
ホームページ:http://horikawa.flower-festival.com/2014/(外部リンク)
●堀川まつり
ホームページ:http://horikawamachi.net/festival.html(外部リンク)


2013年、「特定都市再生緊急整備地域」に定められた名古屋駅周辺。
柳橋駅ができればこのエリアの活性化につながることが期待されていますが、一世紀近く前から存在する都心にほど近い市場一帯の雰囲気は、他にはない名古屋の顔として今後もここにあり続けて欲しいと思います。

柳橋駅の周辺マップ (クリックするとYahoo!地図にジャンプ)


(文:Susie)

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