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「地形図」で浮かびあがる! 戦国時代の城跡の秘密

[雑学・豆知識]  2014年5月9日

以前、「お城好き必見! 地形図で見える縄張りの種類」と題して、Yahoo!地図が提供している「地形図」から、お城の縄張りが立体的に楽しめる記事を掲載しました。
今回はその第二弾として、前回ご紹介した大阪城や姫路城・熊本城など比較的メジャーなお城とは違い、少々マニアック(といってもお城好きには有名)な戦国時代の城跡を見てみようと思います。

障子堀で有名 山中城跡(静岡県三島市)


まず最初にご紹介するのは、静岡県にある山中城跡です。
(クリックするとYahoo!地図にジャンプします)


ここは、障子堀(しょうじぼり)があることで有名です。
(障子堀=底をうね状に区切ってある特殊な堀。敵を動きにくくする狙いがあった)

国の史跡に指定され、日本100名城にも選ばれています。
日本100名城(公益財団法人日本城郭協会サイト内)(外部リンク)

山中城跡の障子堀



戦国時代末期、小田原城を本拠とする後北条氏によって築かれました。障子堀のほかにも、自然の地形を生かしたいかにも堅牢そうな山城でしたが、豊臣秀吉に攻められた際わずか半日で落城してしまったとか。
堀をはじめとする城跡はよく整備されていて、大変見やすくなっています。

では、今回の主題「地形図で見る」をやってみましょう。城跡の中心部をまずは通常の地図で見てみます。


こうして見ると何の変哲もない山の中です。地形図に切り替えてみましょう。



お、見えてきたような。まだちょっと情報が多いので「Yahoo!スタティックマップ」の機能を活用して、文字や道路などを非表示にしてみましょう。
※「Yahoo!スタティックマップ」の詳細については、こちらのサイトをご覧ください。



お城の郭(くるわ)が浮かび上がって来ました!さらにスタティックマップの機能を活用して、各郭をポリゴンで囲ってピンを立ててみましょう。
(郭=城の中の区切られた区画・区域のこと)



お城の縄張りがよりはっきりと見えてきませんか?
(縄張り=郭の配置のこと。くわしくは前回の記事をご参照ください。)

堀切が多く残る 箕輪城跡(群馬県高崎市)


続いては、群馬県高崎市にある箕輪城跡です。
高崎駅からバスで約30分程度の郊外に位置する城跡で、こちらも国の史跡で日本100名城に選ばれています。


この城は戦国時代、当地の豪族長野氏によって築かれました。1598年に廃城となってから400年以上経過していますが、堀切(ほりきり)などが比較的良好に残っており、お城好きなら一度は訪れたいスポットと思います。
(堀切=堀の一種で、尾根筋を遮断するもの)

さて、くわしく見てみましょう。榛名白川の河岸段丘に築かれたお城ですが、やはり通常の地図では今一つ形がわかりにくいですね。



ここも地形図に切り替えて文字などを非表示にしてみましょう。



巨大なお城の縄張りが浮かび上がって来ました。



紫色の線が大堀切(おおほりきり)です。この東西に延びる堀で郭を南北に分断していました。
「馬出(うまだし)」と呼ばれる、城を防御するために少し突出させた部分も見えます。


(ピンは下の写真を撮影した場所です)

馬出(うまだし)から二の丸への土橋



いかがでしたか。お城の跡は日本に数多くありますが、今回ご紹介したお城のように遺構が地図に見える形で残っているものはそれほど多くはありません。Yahoo!地図の地形図で、このようなお城を探してみるのも面白いのではないでしょうか。
(文:堤)

この記事は2013年2月26日にYOLPブログに掲載されたものを、一部加筆修正して再掲しました。


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